認知症の進行回避にー見守りサービス利用事例


認知症
認知症の回避
前回に引き続き、高齢者見守りシステム『絆-ONE』ご利用者の実例をご紹介します。

絆-ONEシステムで、お一人暮らしのお母様を見守っておられるご兄妹のご利用者がおられました。弊社の見守りサービス開始直後からのご利用者でしたが、お兄様が見守り管理者になられて頻繁に人感センサの反応を確認しておられた一方、お母様ご自身が比較的頭もしっかりしてお元気でおられた事もあり、妹様の方は見守り者としての登録はされていたものの、ご自分では殆ど使っておられませんでした。

ところが、3年ほど前、人感センサの反応グラフでお母様が夜中頻繁に起きて来られている様子が観察される様になりました。それ以前は就寝後ほぼ朝まで活動検知が無かったので、お兄様から妹様に連絡し、お母様のところに泊まって様子を見る事にされました。

その結果、お手洗いに行くためだけではなく、何となく起き上がって自宅室内を見て回る様な行動が見られたため、お母様に尋ねられたところ、お母様ご自身で自覚もあった加齢性健忘症による不安感が強くなり、ガス栓や鍵の閉め忘れ等を確かめたくなり起き上がってしまう、との事でした。

念のため医者に相談したところ、この状況下で放置すると認知症に進む可能性が高い旨の見解で、対策としてそれまで月1回程度だったお母様宅への訪問頻度を、ご兄妹のどちらかが週1回訪問する事とし、併せて妹様も毎日人感センサの反応を確認してお母様にメールか電話で連絡をとる事とされました。

その結果、お母様の不安感は減少し、3年経った今でも(もともと自覚しておられた加齢性健忘症からの物忘れはお有りだそうですが)基本はお一人で過ごしていらっしゃいます。

本件は、人感センサの反応が変化した事をきっかけに、ご家族の対応を調整された実例です。

もちろん、従来と同じ遠隔見守りを続けておられた場合でも、結局お母様が認知症になられなかった可能性はありますが、ご家族は弊社の見守りシステム『絆-ONE』を使っていて良かった、とコメントして下さいました。